入れて良い/悪いもの

雑草はコンポストに入れていい?種を枯らす入れ方と注意点

雑草はコンポストに入れられますが、種と地下茎の扱いを間違えると「雑草を育てる堆肥」になってしまいます。

草むしりで出た雑草は「生ごみと同じように土に還るはず」と考えがちですが、コンポストに入れる材料としては少し扱いが違います。問題になるのは、雑草そのものではなく「種」と「地下茎」です。ここを外すと、せっかく作った堆肥をまいた場所から雑草が生えてくることになります。

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先に結論

雑草は入れられます。ただし種が付く前に抜いたものを、乾かしてから入れるのが基本です。種が付いた雑草や、スギナ・ドクダミのような地下茎で増える雑草は、家庭用の小型コンポストでは避けたほうが安全です。

なぜ雑草は「そのまま入れてはいけない」と言われるのか

コンポストの中では微生物が有機物を分解しますが、分解と「種を枯らすこと」は別の話です。

大規模な堆肥化施設では、堆肥の山の内部が60〜70℃程度まで上がり、その熱で雑草の種や病原菌が死滅します。一方、家庭用のコンポスト、とくにベランダに置く小型のものは、そこまで温度が上がらないことが多く、種が生きたまま堆肥に混ざります。

つまり、雑草を入れること自体が悪いのではなく、「家庭用コンポストは種を枯らせるほど熱くなりにくい」というのが本当の問題です。温度がどこまで上がるかについては、コンポストの温度・pH管理で解説しています。

入れて良い雑草・避けたい雑草

種類 入れてよいか 理由
花が咲く前の若い草 種がまだできていないので安心
種が付いた草 温度が上がらないと種が生き残る
スギナ・ドクダミ・ハマスゲなど × 地下茎の一部から再生することがある
ツル性の雑草(ヤブガラシなど) 絡まって切り返しがしにくくなる
除草剤をまいた雑草 × 成分が堆肥に残るおそれがある
病気にかかった草 × 病原菌が残る可能性がある

判断に迷ったら「花が咲いているかどうか」を見てください。花が咲いていれば、種ができる段階に入っています。

雑草をコンポストに入れる手順

  1. 花が咲く前に抜く

    草むしりのタイミングを少し早めるだけで、種の問題はほぼ避けられます。伸びきってから抜くより、作業自体も楽になります。

  2. 数日から1週間ほど天日で乾かす

    抜いたばかりの雑草は水分が多く、そのまま入れると内部がべちゃべちゃになって分解が止まります。乾かしてかさが減ってから入れるのが、失敗しないいちばんのコツです。

  3. 5〜10cm程度に切る

    長いままだと絡まって、切り返し(混ぜる作業)がしにくくなります。ハサミで数回切るだけでも扱いやすさが変わります。

  4. 生ごみや米ぬかと交ぜて入れる

    乾いた雑草は炭素分が多い材料です。窒素分の多い生ごみや米ぬかと組み合わせると、分解が進みやすくなります。

  5. 土や基材をかぶせる

    表面に草が露出していると虫が寄りつきます。投入のたびに覆土するのは、他の材料と同じです。

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やりがちな失敗

抜いたばかりの雑草を大量に一度に投入すると、水分過多で分解が止まり、酸っぱいにおいが出ます。雑草は一度に入れず、乾かしてから少量ずつ足していくほうが確実です。水分が多くなったときの立て直し方はコンポストがべちゃべちゃになったときの対処を参照してください。

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乾いた雑草は炭素分が多く、生ごみだけのときより分解に時間がかかります。分解が停滞する場合は、米ぬかや発酵促進剤を少量足すと立ち上がりが早くなります。

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種が心配なときの現実的な対処

家庭用コンポストで「種を確実に枯らす」のは簡単ではありません。次のどれかで対応するのが現実的です。

  • 花が咲く前に抜く(いちばん確実で手間もかからない)
  • 完全に乾燥させてから入れる(乾燥だけで発芽力が落ちる種もありますが、すべてではありません)
  • 雑草だけ別に処理する(自治体の草木ごみとして出す、または庭の隅で長期間積んでおく)
  • できた堆肥を、雑草が生えても困らない場所に使う(庭木の株元など)

「完成した堆肥から芽が出てきた」という状態は、堆肥自体が失敗したわけではありません。種が生き残っただけなので、生えてきたものを抜けば堆肥としては問題なく使えます。

落ち葉や枝との違い

同じ「庭から出るもの」でも、落ち葉や枝は種の心配がほとんどありません。分解に時間はかかりますが、扱いはむしろ簡単です。庭の草木を片付けたいだけなら、落ち葉から始めるほうが失敗しにくいでしょう。

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大量の雑草をどうにかしたい場合

草むしりで出る量は、家庭用コンポストの容量をすぐに超えます。コンポストは「毎日の生ごみを減らす道具」であって、「庭の草を一気に処理する道具」ではありません。

大量に出る場合は、庭の隅に積んで時間をかけて分解させる方法(積み込み法)や、自治体の草木ごみ回収を併用するほうが現実的です。容量が足りているかどうかの目安は、コンポストのサイズ・容量の選び方で確認できます。

コンポストが満杯になってしまったときの対応は、コンポストがいっぱいになったらどうする?にまとめました。

よくある質問

種が付いた雑草も入れて大丈夫ですか?
入れられますが、堆肥の温度が十分に上がらないと種が生き残ります。温度が上がりにくい家庭用の小型コンポストでは、種が付いた状態の雑草は避け、花が咲く前に抜いたものを使うのが確実です。
スギナやドクダミも入れられますか?
地下茎で増えるタイプは、細かく切っても茎の一部が生き残って再生することがあります。家庭用コンポストでは避けるか、完全に乾燥させてから入れることをおすすめします。
除草剤をまいた雑草は入れられますか?
避けてください。除草剤の成分が分解されずに堆肥へ残る可能性があり、その堆肥を使った植物に影響が出るおそれがあります。

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