コンポストは「容器に生ごみを入れておけば自動的に堆肥になる」というものではなく、日々のちょっとした手入れの積み重ねで結果が変わります。ここでは投入から完成までの基本サイクルを解説します。
日々の使い方サイクル
生ごみを小さく刻んで投入する
生ごみは大きいままだと分解に時間がかかります。可能であれば包丁やキッチンバサミで細かく刻んでから投入すると、分解速度が上がります。
必ず基材で覆う
投入するたびに、周囲の基材で生ごみを覆います。これを怠ると、コバエの発生やにおいの原因になります。詳しくは虫・におい対策ガイドを参照してください。
水分バランスを確認する
基材を軽く握って、水が滴らずに形が残る程度(水分量50〜60%)が理想です。べちゃついている場合は乾いた新聞紙や落ち葉を、乾燥しすぎている場合は少量の水を加えます。
週に2〜3回、全体を混ぜる
底から掘り返すように攪拌し、空気を全体に行き渡らせます。これにより好気性の微生物による分解が維持され、腐敗を防げます。
満杯になったら熟成期間を設ける
容器が満杯に近づいたら新しい生ごみの投入を止め、1〜3ヶ月ほど熟成させます。未熟な状態で使うと、分解の過程で発生するガスや熱が植物の根を傷めることがあります。
完成のサインを見極める
生ごみの原形がなくなり、色が黒褐色になり、においが土のような香りに変わっていれば完成の目安です。逆に、まだ生ごみの形が残っていたり、酸っぱいにおいがする場合は熟成が不十分なサインです。
完成した堆肥の使い方
家庭菜園やプランターの土に、全体の1〜2割程度を目安に混ぜ込みます。一度に大量に混ぜると、未分解の成分が根に負担をかける場合があるため、少量からなじませていくのが安全です。堆肥として使いきれない場合は、自治体によっては拠点回収を行っているケースもあるため、お住まいの自治体の案内も確認してみてください。
長く続けるためのコツ
完璧を目指さない
多少虫が出た、においが気になったという失敗があっても、多くは投入量や水分バランスの調整で改善できます。1回の失敗でやめてしまわず、原因を一つずつ見直すことが継続のコツです。
容器を複数に分けるとローテーションしやすい
容器を2つ用意し、片方が満杯になったら熟成に回し、もう片方に新しい生ごみを投入するローテーションにすると、常にどちらかが使える状態を維持できます。
よくある質問
毎日生ごみを入れても大丈夫ですか?
堆肥はどれくらいで使えるようになりますか?
作り方がわかったら、道具とトラブル対策も
必要な容器・基材をそろえ、つまずきやすい虫とにおいの対策を先に知っておくと失敗しにくくなります。
本記事は公的機関の発表資料やメーカー公式情報をもとにつちラボ編集部が作成しました。制度内容や商品仕様は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。